早春のアマゴ釣りは、雪解けの渓流も趣がありますが、
和歌山県の古座川は温暖で、サビもなく元気なアマゴに出会えます。

3月12日

午前2時半にフィッシングエイト3を出発。
阪和道で御坊を経て、すさみから峠越えで
古座川の七川ダム上流へ到着します。
民家も少なく大塔山を源頭とする清流は、
限りなく透明で魚の棲み家となる
きれいな石もぎっしりと入っています。

エサは川虫のキンパクです。
水生昆虫には、カゲロウ、トビケラ、カワゲラ
などの仲間がいて、カワゲラの幼虫を
キンパクと呼びます。 清らかな流れを好み、
渓流魚には絶好のエサとなります。

大西 満さんが竿を出されると、すぐに
アマゴが掛かりました。朱点、パーマーク共に
鮮やかで、美しいプロポーションです。
私も竿を振るのですが、
なかなかアマゴは掛かりません。
針に掛かるのは、ウグイやハエばかりです。

古座川は水温も高く、
解禁時でも初夏の釣り方が必要です。
反流点、淵、石裏のトロ場などの一般的な
解禁初期の狙い場ではなく、エサが真っ先に
流れて来る流心近くにアマゴは
潜んでいるのです。

色々とアドバイスを頂いた結果、
午後の釣りからはようやくアマゴが
掛かりだしました。0.2号の細ハリスに
軽いオモリで仕掛を作ります。
流れに応じてのオモリの交換も大切です。
エサの流し方にも工夫が必要で、捕食時の
抵抗を無くすために目印先行が基本となります。
この釣り方を、オバセ、ゼロ釣法と言うそうです。

後半は支流で竿を出しました。
大西 満さんが先行されると、アマゴは
次々に掛かりました。
流れのY、IC理論を教えて頂きました。
字体の如く、流れがぶつかりヨレが生じる
暖流帯を次から次へ狙うのです。


ここ、古座川は渓流楽園です。この時期でも深い緑に包まれた素晴らしい渓相で、
ほとりにはフキノトウやワサビも群生し、私のお気に入りの川となりました。
このような釣り場を残すため、小さな魚や食べきれない魚はリリースしたいと思います。
元気に泳いで行く姿を見ると、命の大切さを感じます。

フィッシングエイト  中井