美しい渓流で、いい釣りを楽しみたい。そのような思いで今年の解禁釣行は
岐阜県の高原川に行きました。北アルプスの槍ヶ岳や笠ヶ岳がこの川の源頭であり、
安定した清流が体高のあるヤマメを育ててくれます。
そしてもう一つの楽しみが奥飛騨温泉郷の露天風呂。
雪解け水で冷えた身体を芯から温めてくれます。


朝3時に大阪を出発すると、名神、東海北陸道を経て高山の町を通り、9時頃には高原川に到着します。
初期は本流の釣りが良く、中尾、栃尾、今見周辺が好釣り場となります。
奥飛騨温泉郷のお湯が流れ込み活性が高いのです。
この辺りはフライマンも多く、大きな止水プールも漁協により造られていて楽しい釣り場です。
今回の釣行でも、今見堰堤のプールの流れ込みで美しい良型ヤマメに出会えました。

初夏のおすすめは、笠谷や双六川の山の釣りです。大きな淵で大イワナが狙えます。
そしてこの時期には、テンカラ毛針の釣りも楽しめます。飛騨伝統の逆さ毛針が良いでしよう。


釣りの後は、お気に入りの宿のご紹介です。
高原川上流、蒲田川のほとりに
ある槍見温泉の槍見館です。
民芸調の落ち着いた 造りで心が安らぎます。
そして趣の違う幾つもの露天風呂があり、
特に槍見の湯は最高。あの槍ヶ岳がお湯の中から
遠望できるのです。温まった後は、釣った魚を
塩焼きにしてもらい、皆での一杯は 格別です。
(日本秘湯を守る会会員槍見館)
(0578-9-2808)


今回の釣りは、帰り道でもう一日竿を振りました。
川の名は庄川で、地名は荘川です。
荘川ICのすぐ側が好釣り場で、川幅も広く
きれいな石がギッシリと入っています。
天気はミゾレとなり冷たい釣りとなりましたが、
美しいアマゴ、イワナ、ニジマスが顔を
見せてくれました。この釣り場は下流に
御母衣(みほろ)ダムがあり、大型の
サツキマ スやサクラマスも遡るそうです。

飛騨(岐阜県)には、素晴らしい渓流がたくさんあります。皆さんも地図を片手に
お気に入り釣り場を探しに行って下さい。
そして最後にお願いがあります。天然渓流魚には限りがあります。
釣りきってしまうともう自然再生は望めません。自分が食べる分のみをキープして、
後は放流する余裕を持ちましょう。
これからも素敵な季節(とき)を楽しむために。