エサ一番・エイトグループ

(株)ハヤブサ 企画開発部
岡 正哉
 『日頃の鍛錬の成果を!』ということで、3月26日の土曜日、『第一回エサ一番・フィッシングエイト ペアメバルキングチャレンジ淡路大会』に参加しました。集合場所は津名一宮インターで降りてすぐの郡家・多賀海浜公園。参加者は明石海峡大橋を渡った淡路島でありながら、50組100名という大人数で、メバルアングラーの熱気を感じさせられました。今回はペア戦ということで、男・男のむさくるしいペア?から、親子ペアや女性同士のさわやかなペアまで、様々なペアが参加されていました。前日までの寒気の影響も少なく、天候は晴れ、日中の気温は14度と釣り人にとっては快適な条件です。また潮回りは大潮ということで潮の大きな動きにも期待です。心配していた日中の強風も日が暮れていくに連れて弱くなり、淡路島全域どこでも竿の出せる状態になりました。その為、私を含め多くの参加者が『どこがええやろ〜、どこ行こうかな〜』と頭を悩ませていました。


  開会式ではエサ一番・フィッシングエイトグループの八尾社長の挨拶に引き続き、フィッシングエイト2の藤本店長よりレギュレーションの説明が。場所は淡路島全域、メバルが2ポイント、ガシラが1ポイントの合計ポイントにて順位決定、資源保護の為にキーパー15p、競技時間は19:30〜0:00までの4時間半、とのことでした。また今回の大会は安全の為のライフジャケット着用も義務付けられました。夜間にテトラ帯など足場の悪い場所に入ることも多い釣りなので今後も着用し続けたいと思います。皆さんも安全が第一ですから是非ライフジャケットの着用しましょうね。レギュレーション説明に引き続き、当日来られていた弓削和夫名人、武田栄名人のワンポイントアドバイスがありました。弓削名人からは『この前淡路島をランガンしましたがダメでした。でも洲本方面は釣れました』というみんなの頭を悩ませる発言が・・・。武田名人からは『今日は西浦を攻めるっ!』という男らしい宣言が。そんな両名人の話を聞きながら、参加者のテンションがどんどん上がっていくのを肌で感じました。

  そんなヒートアップ状態の中、19:30いよいよ競技開始となりました。私達ペアは悩んだ結果、『西浦は人が多いやろなー。弓削さんも洲本方面がエエ言うてたし・・・。』と他力本願思考で高速道路を使い一気に南下し、由良に入りました。私達が選んだポイントは、ライトが海面を照らしている小さな波止で、潮が橋脚に当たりヨレができる場所です。現場には20:00頃に到着し、先行者がおられたので状況を聞いて見ると、『ちょっと前に来たんやけど大潮の割に潮が動かへんわー』とのことでした。ちょっとイヤーな予感・・・。使用タックルは7.4fのメバル専用ロッドに2.5ポンドライン。まずはFINAから発売されている愛用のメバル専用ジグヘッド『まっすぐ』の0.75gに、同じくFINAから発売されているメバル専用ワーム『じゃこまろ』のクリアーブルーをセットしました。この『まっすぐ』は一言で言うと『ラクラク!』です。鈎とは別にワームキーパーが付いており、そこに刺すだけで面倒なワームのセットも簡単にできてしまう優れものです。夜間の釣りにとても便利で、ワームがまっすぐセット出来る為、不自然な動きにならずメバルに警戒心を与えないということも魅力の一つです。また『じゃこまろ』は、細身のシェイプでメバルが捕食している小魚に似せてあり、『見るからに何か釣れそうやん』という感じで気に入っています。テールの動きも必要最低限に抑えられている為、時合が長くなるように感じるのでいつも愛用しています。そしてまずは表層からチェック。数投後の小さな初アタリを合わせると12、3pのノンキーパーのかわいいメバルが釣れました。

『お父さんを連れておいで・・・お父さんやで・・・』というお決まりの独り言をつぶやきながらリリース。まずはメバルが居ることにホッと一安心しましたが、これでは検量に出せない!何匹かノンキーパーメバルを釣っていると、多少潮が動き出し、20:30頃ライト下でメバルのライズが始まりました。『おおっ!ライズや、ライズやで!おおっ!』と私達のテンションも異常に上がり次々にメバルを釣るものの、ノンキーパーメバルのオンパレード!切っても切っても同じ柄の金太郎飴のように同じサイズが連発。あまりにこのサイズが連発するので、『デカイのは深いところにいるはずや!』と何の根拠も無い私の想像を元に中層から底にかけて探ることに。『まっすぐ』のサイズを0.75gから倍の1.5gに上げ、『じゃこまろ』のカラーをグローシルバーグリッターに変更し、気になるライズを横目にキャストを繰り返しました。そんな中20:50頃、同行の坂本君にようやく検量に進めるサイズのメバル(17p)が!。二人の合計ポイントで競うペア戦ながら『コイツだけには負けられへんねん!』と力を入れてキャストを繰り返しました。ライズが発生していたのは、ライトの明かりが強烈に照っている場所でしたが、このメバルはライトの外周のやや暗いところ、単発のライズが起きているポイントでのヒットでした。私も同じくやや暗い場所へキャストし中層を引いていると、『ガツッ!』といままでのノンキーパーとは違うアタリが!合わせると今までのノンキーパーとは違うイイ引きが!『バレんといてー、バレんといてー』と念じながら寄せてきてキャッチ。
本日の最大魚19.5pのメバルでした。やっとキーパーのキャッチパターンがわかってきて安心したのも束の間、21:00過ぎに潮が完全に止まってしまい、あれだけライズしていたメバルがきれいさっぱり消えてしまいました。『何でやねん・・・。』その後はノンキーパーメバルも相手をしてくれない厳しい状況になりました。22:00を過ぎて何とか1ポイントでも稼ぎたいということでダウンショットリグのガシラ狙いにチェンジ。シンカー7gに『じゃこまろ』のグローチャートで遠投し底を探ると、あのガシラ特有のアタリが!『メバルがアカンからもうこれしかないわ』とキーパーサイズのガシラを4匹キャッチ。しかし0:00までに帰着ということで残念ながら23:00までの釣りとなり、『またや、またやってしもうた・・・。』と車内二人で懲りない反省会をしながら検量に向かいました。

  検量では、天候の条件が良かった為皆さん多くのメバルを釣っており、大会前のピリピリした表情から和やかな表情に変わっておられました。優勝されたペアは28ポイント、最大魚は24pでした。その後表彰式、弓削名人の入賞者インタビューと続き、最後にはたくさんの商品が参加者に配られ和気あいあいとしたムードで大会終了となりました。入賞されていた方はワームのカラーをクリアー→ブラックというようにハッキリとした差が出るカラーローテーションで時合を長くして釣果を上げておられました。また私の日頃愛用している『じゃこまろ』を使用されていた方が優勝、準優勝・・・。『あれ?今日も俺じゃこまろ使ってたんやけどな〜、ん?腕か?』と思わず自問自答してしまいました。今回残念ながら私達は入賞できませんでしたが、大人数で競技ができとても楽しい大会でした。。今大会参加者の皆さんとお話して感じたことは、メバル釣りのメソッドが非常に増えているということです。ジグヘッド主流は今も変わりませんが、状況別にスプリットショットリグ、ダウンショットリグ、フロートリグ、メタルジグ(当日の最大魚は3gのメタルジグ)、ペンシルベイトなど、メバルへのアプローチ方法が多様化し続けています。『エッ?そんなやり方すんの?』というような新しいメソッドが誕生するかもしれません。色々な状況別に引き出しが増えるとメバル釣りももっと楽しいものになると思います。
以上
メバル 14匹 28ポイント
最大魚 19.5cm
メバル 9匹 26ポイント
帰着ポイント 8P
最大魚 24cm
メバル 10匹 25ポイント
ガシラ 5匹
最大魚 16cm
24cm
メバル 2匹 5ポイント
ガシラ 1匹
最大魚 15cm
メバル 8匹 16ポイント
最大魚 16cm
※4月1日施行の個人情報保護法により、今回の各賞受賞者のお名前の公表はひかえさせていただきます。
どうぞご了承ください。

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