日に日に寒くなってきました。これからの季節、釣り物が減ってくる反面、おいしい魚がいっぱいです。ということは、今回は寒グレ?メバル?いやいや、なんといってもカワハギでしょう。で、12月10日、エイト・エサ一番のスタッフ8名で和歌山県日ノ岬沖に行ってきました。カワハギ初心者の私たちのために、今回は、シマノさんとなんとテレビや雑誌でお馴染みの永井裕策名人がお世話してくれました。
 湯浅「かるも丸」に乗り込んで午前6時半出船です。釣り場の日ノ岬沖まで小1時間。あったかい船内でひと休みと思っていると、シマノのスタッフの方がなにやらガサゴソ。どこで仕入れたのか、小つぶのアサリを大量にムキムキしています。手伝いながら聞くと、冷凍物のムキ身よりも身が締まってエサ持ちが良いので、関東の方では出船前に1日分(約100個)ムキムキする釣り人も多いとか。ただ、ヌメリがキツくハリ付けしにくいので、初心者はエサ用の冷凍物で十分ですよとのこと。そうこうしている間に、船はスピードダウン。どうやらポイント到着です。

 私と同店の藤本氏は並んで釣り開始。胴付3本バリ仕掛けにアサリを付けます。永井名人のアドバイスで、水管かミミのカタい部分にまずハリを刺し、その後、黒く見えるワタにハリ先を持ってくるのがコツとのこと。このワタをカワハギは真っ先にガッツくそうです。仕掛けを投入して着底。すぐにキキ合わせ。もう一度着底させ、激しく竿をユスってジラして、とめてキキ合わせ。糸をユルめて、仕掛けをタルマせて食わせてと、カワハギとの駆け引き開始です。釣り始めてすぐにコッコッとかすかなアタリ。スーッとキキ合わせするとズシリと重量感!!ガツガツ竿先をタタいて、力強い引きで上がってきたのは20超の本命カワハギ。これでお刺身キープ、次は鍋だーっ。
 ところが、その後、ポツポツ釣れるのみ。午前中3匹。隣の藤本氏は2ケタ近く釣っているのに・・・。食い気を出して、カワハギに嫌われたのか?はたまた、エサだけかすめ取られてカワハギに笑われているのか?とそんなことが頭の中をグルグル。見かねた永井名人がつきっきりでアドバイス。「オモリを底に付けたままで、やさしくユラして、その後、止めたままでしばらく待ってごらん。」というご指導。その直後、今までがウソの様に4連発。気持ち良く納竿となりました。
 それにしても、カワハギ釣りは誘いのリズム一つで大きく釣果に差が出るものです。その日、その時間で次々変化するアタリパターンを探し出せば1人だけ大爆釣ということも多々あるそうです。それがカワハギ釣りの最大の魅力。もちろん食味もね。この日のトップは16匹。聞けば永井名人のアドバイスしてくれた誘いパターンと同じとのこと。もし、アドバイスが無かったら・・・。永井名人ありがとう(笑)。

                   エイト2 窪和久